こんにちは。函館二日目、午前中に商談の買い付けをきっちり終え
お昼の羽田へのフライトまで時間が少しあったので、函館市文学館と函館市北方民族資料館に
行って来ました。
以前も一度行った事があるのですが、文学館と、北方資料館は時間が経った所で絶対に見かた、感じ方が違うだろうなぁと
思っていましたので、、、。
私は2館共通券を購入しましたが、4館共通券もあります。これ全部市が管理運営しているって
所が凄いですよね。
もちろんですが、建物はまず、文学館が大正10年の第一銀行函館支店
として建設された煉瓦及び鉄筋コンクリートの3階建てです。
また、北方資料館は旧日本銀行函館支店です。日本銀行としては珍しく装飾がまったくありません、、、。
まず、文学館。言わずと知れた石川啄木のコーナーは2階全部です。
実は啄木は、実質北海道には一年弱しかいなくて、当地函館にも4ヶ月だけだったんですね、、。
函館大火で職場を失うまでのたったの四ヶ月なんです、、、。それから、道内を点々として
東京に出るんですね。ちょっとビックリ。まさに漂泊の詩人ですね。
この部分のみ撮影可でした。20代の若さで亡くなったなんて今の私には想像出来ません。
この文学館、実は最初の目的は啄木ではなく、好きな歴史作家の宇江佐真理さんが函館
出身で、この文学館に資料が沢山ある事だったのです。
今回じっくり見ると、ホントゆかりのある色々な作家さんがいらっしゃいます。
お坊さんだった今東光さん、またその弟さん、長谷川兄弟、辻仁成さん、髙橋掬太郎さん等々
本が好きな方はなかなか面白い資料館ですよ!
さて、次は北方民族資料館です。今更ですが、昆布漁はアイヌの人達が元来行っていました。
昆布漁の絵図も展示されています。棹で絡め取る姿や、浜に干す姿は今と全く同じです。
今回は、北の神々と霊魂の世界〜祈る・占う・信じる〜という小展示も開催していました。
木の人形通称「ニポポ」も展示されていました。アイヌは熊送りやシマフクロウのイオマンテなどが
行われ動物や森に精霊が宿るとされています。その中にもちろんシャーマニズムの思想もありますから
木偶の一種であるニポポは子どもの玩具やお守りとして使われたようですね。呪術的な意味を失った
形ですね。
私が北海道で買い付けをするようになって、色々な所に行きましたが、アイヌ模様のベストを二つ持っています。
それだけ魅せられてしまった訳ですが、この資料館にも素晴しい衣装が沢山あります。特に中国清朝との
交易によって発達した山丹交易によって発達した「山丹服(蝦夷錦)」は素晴しいの一言です。
札幌にある北海道開拓の村や、白老にあるアイヌ民族博物館に行ってみたくなりました(^^)
ちょっと残念だったのは、北方資料館の近くにあったHAKODATE HOTEL が営業してなかったこと、、、。
由緒あるホテルで、私も5年以上前に一度泊まった事があります、入ってすぐにカウンターバーが
あって、部屋は至って質素。テレビさえもありませんでした。そこがまた良かったです。
※昆布の買い付けの内容については、さすがにオープンに出来ない内容です、。詳しくは
店頭にて直接若旦那からお聞き下さい。
雰囲気のあるホテルだけにとても残念です。