第47回良い食品づくり東京フォーラムは素晴らしい内容でした。
その中でも今回先生方の講演内容と、各生産者や協力店の皆さんの
内容のキーワードがとても似てるものが多かったです。
その中でも、生命誌を専門とする中村先生のお話は
とても興味深く拝聴しました。
38億年前の海の中にはあらゆる生き物のDNAとなる細胞があっただろう。
地球に優しくという言葉を耳にするが、何と上から目線なんだろう、、、。
皆さん一つの生き物として「地球の中目線で、、、。」
20世紀は機械と火の時代。
しかし今の21世紀は生命と水の時代と言われている。
機械=利便性、均一性、早く生産、思い通り、手抜きが出来る。
でも、これからは、機械ではなく、生命(人間や生きもの)が
ゆっくりと、思い通りにいかず、手をかけながら
手がけてゆく時代である。またその事を楽しむ事が大切である。
という言葉は胸にスーーーーッと落ちました。
良い食の生産者には味噌のメーカーさんが沢山いらっしゃるんですが
今回、信州味噌のMさんの説明は素晴らしいものがありました。
まず、「味噌」を簡単に説明すると、、、
これは、
大豆、麹、塩を混ぜて、発酵熟成させたもの
なんですね。
そして、「味噌」を食品の分類的に太古の昔からカテゴライズすると。
肉醤(ししびしお) 塩辛、しょっつる、ナンプラー
草醤(くさびしお) 野菜の漬物
穀醤(こくびしお) みそ、しょうゆ、ひしお
というように分かれるのです。
要は
塩蔵保存食品
という大きなカテゴリーなんですね。
考えてみればそうですね。塩辛だって、昔は、冷蔵庫なんて入れない塩蔵保存食品だったし。
醤油だって、保存食を作る過程で出来た副産物なんで、最初から調味料を作るつもりだった訳ではないんですね。
さて、このブログ記事のタイトルにもある
「こしらえる」ですが、生命誌の小林先生も、信州味噌のMさんも、「作る」という事を
とても人工的ではなく、人のぬくもりがこもった表現をされてました。
コメを作る ではなく、 イネを育てる
子どもを作る でなはく 育てる(恵まれる)
そして原材料となる、大豆、塩、麹、そして、味噌を
こしらえる、、、、、、。
そこには、機会がモノを作る時の、設計図や部品、という無機的なものではなく
有機的なものから有機的なものが生まれる響きがあるように思います。
今回のフォーラムは工場見学などがある地方開催ではなく、東京開催でしたが、とても勉強になる内容でした。
お客様にもお伝えしてゆこうと思います。