2016年12月7日
清水江尻小学校にて5年生の家庭科の時間にお邪魔させて
頂き、「出汁取り教室」を開催しました!
学校の授業に参加させていただく訳ですから、緊張度ハンパないです!!!
しかも、1時間目〜4時間目までぶっ通し!!70人以上の出汁と味噌汁の試飲ですから
昆布を水に漬ける段取りもちゃんと考えないと(^^;;;;
※1時間目は8:35からなので、当然、前日に昆布を水に漬けタッパーに入れて
持ってきました。
グループは4人ずつの合計8班あります。
最初は昆布や鰹節の説明を聞いてもらいました。
恒例の雄節と雌節の形状や味の違いのクイズを出して盛上がってゆきます(^^)。
羅臼昆布と真昆布もそのまま持ち込んで、触ってもらって匂いをかいでもらいます。
羅臼昆布の独特の濃厚な香りが苦手な子どももいますね。
かくいう私も小さい頃は昆布の磯臭さが苦手でした(^^;;;
家庭科の時間は2時間分あります。2時間目に入ると実際に火にかけて沸騰直前に昆布を
引き上げます。
「沸騰直前」というニュアンスがわからず、みんな沸騰直前というよりも
鍋に泡が付き出すとすぐに昆布を上げようとするので、「もうちょっと!!!」もうちょっと!」と
説明に回りました。今の子どもたちは「家庭科=女子が得意」という方程式を最初から持ち合わせていません。
グループの中では料理が苦手そうな女の子も結構見受けられましたし逆に率先して男の子が出汁を取る姿も
見ましたよ(^^)
鰹節も最後までちゃんと絞って素晴らしい!!
鰹節削り機を持って行って実際にみんなの前で節を削って試食してもらうと、、、
「うわぁ〜〜〜〜!すごい良い匂い!!!美味しい〜〜〜!!」
と歓声が上がります。
今回江尻小学校の出汁取り教室は二回目です。
実はグループを二つに分けて羅臼昆布と真昆布で出汁を取ってもらい味比べをしてもらいました。
ご存知の通り、昆布は地域によって使う昆布や使用方法が全く違います。そんな中、昆布文化の無い
ここ静岡で羅臼と真昆布という出し昆布としては 最高の素材を使って味比べをするのは
多分初めての事ではないかと思います。
※昆布の使い分けは本当に難しくて北前船で運ばれた時代まで遡ります。
大阪、京都、四国、九州、沖縄など使う昆布が違うのです。
さて、その味比べ・・・・・・。
濃厚な羅臼昆布を味見すると「こっちの方が濃い〜〜〜」
真昆布の方は、、、「味が薄い〜〜〜〜〜」
という感想が!
さらに!
最初に羅臼、次に真昆布を試飲した女の子が「あぁ〜早く味噌を溶いて飲みたい〜〜〜!」と!!
そうです。最初に羅臼を飲んで真昆布では物足りない味だったので早く味噌を溶いて飲みたいと。
いやぁ〜味がわかってほんと嬉しいです。
でも、今回の出し取り教室で、将来どこかで「昆布って水にちゃんと漬けなきゃね!」とか
「鰹節とあわせると2倍じゃなくて4倍にも美味しくなるっておじさん言ってたヨ!」とか
記憶に残っててくれればそれで十分です(^^)。
江尻小学校はコミュニティスクールとして清水駅前銀座の商店街のお店にこんな素敵なポスターを
作ってくれています。
江尻のジョー君は新しいキャラか??!!!
子どもも先生もゆるキャラも応援してくれてほんと幸せです(^^)。