さて、夜行バスが定刻通りに湯沢に到着後は
奥羽本線で下湯沢へ!こんな写真を写真を長男に送ったら案の定
「まぁ、スタンダードな東北の車両だね!」と余裕の返事(笑
駅から歩く事10分ほどで石孫さんに到着です。
立派な看板が3つもありました!
玄関に入るとそれかもう立派な造りです。蔵は重要文化財とのこと。
ちょうどこれは空の桶です。付喪神と言いますが色々な道具には魂が宿るって本当だと思います。
私に霊感なんて何もありませんが、なんかこの桶には神様というか菌がいそうなんですよ、熟成を待っている感じなんです。
こちらは、すでに仕込んである原料に蓋をして重石を置いていますね。日ごとに重石の位置を変えたり
その熟成発酵の様子を見ながら試行錯誤するんです。ほぼ全部が手作業という凄い蔵です。
もうここ石孫さんでしか見られない仕組みも色々あって、、、
こちらは小麦に火を通す機械です。
レンガの窯の燃料は何と?!石炭!。
既に販売している所はなく、釧路から鉄道で貨車一台まるごと買うそうです、、石炭を、、、。
そして、これは、小麦を入れて、水車の車のように回転させて火を通す機械です。
こんな非効率な事をやっている蔵はもうどこにもないんだけど、これを残すのも
また、我々の仕事だと思います。と社長さんとご主人は言っていました。
麹室は立ち入り厳禁!!!当然ですよね!まぁ、今は原料入ってないんで、、、。
よく、杜氏が酒米を蒸して麹菌を付けて寝かせているのとほぼ同じですね。
やっぱり温度管理は寝ずの番だそうです。
これ、凄いですよね。大豆の粒がまだ残っているんです。
そ・し・て!!!この動画を是非!「ふつふつ」と・・・・・・・・・・。
本当に音がするんです。全てが機械化された工場では決して聞けない音と香り。
これだけでも、湯沢まで来た甲斐がありましたっ!!!!!!
そ・し・て!こちらは醤油が滴る音です。音に艶がありますよね!
音から香りがしそうです。マジで。
これまら驚きなんですが、、、自重で垂れています。決して機械で圧搾していません。
もちろん、最後は圧搾するそうですが、自然に任せて醤油が出来ています。
凄い!素晴らしい!!!
このお醤油は「百寿」という名前の商品となって次郎長屋でも販売しています。
昔ながらの5合瓶!そうです、瓶です。ペットボトルではありません、ポリ容器ではありません。
「もう本当に昔ながらの製法で作ってるんで非効率極まりないんだけど
それを後世に残していくしかないと思ってるんです。」「よく、食品の専門家や分析する方がいらっしゃって、、、、
石孫さん、こんな塩分少なきゃちゃんとした味噌なんて出来ないよ!検査もパス出来ないよ。
って言われるんですけど、不思議なものでうちの蔵で、昔からの麹菌使って作るとちゃんと出来るんです。
お客さんもいつも通り美味しい美味しい!って言ってくれるんです。」
科学ではとうてい解明できないものがまだまだあるんです。またそれが「美味しさ」の秘密なんです。