先日、市民劇場主催の「月光の夏」という演劇を鑑賞してきました。
若女将が所属する「清水おやこ劇場」での特別の割当があったのです。
ご存知の方もいらっしゃるでしょう、、。
終戦直前の、九州であった実話をもとに舞台化されたお話です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E5%85%89%E3%81%AE%E5%A4%8F
約一時間半、素晴らしい舞台でした。素晴らしい演奏でした。
中央に置かれたグランドピアノを弾くピアニストを囲み
朗読者4人。(男女二人ずつ)
ベートーヴェンの「月光」を朗々と弾き続け、ストーリーを淡々と語ってゆきます。
今、私が商売している清水駅前銀座商店街では、「ストリートピアノ」が設置されました。
しかし、とても残念ながら、上手に運営されておりません。
現在は「休止中」という事で弾く事すら出来ません。
戦時中にグランドピアノがあることを知り、10キロの距離を走って
今生の別れにピアノを弾きたいと来た特攻隊員二人・・・。
もちろん、比較するのはナンセンスなのは百も承知です。
が・・・・・・
演劇中10分位続くピアノの音色は私にとって素晴らしいものでした。
プロの方の演奏です。
私は考えました。このプロの方が長時間ベートーヴェンを弾き続けたらそれは
気持ちよく聞けるだろうか????と、、、。
私の答えは
「No」です。
そういうプログラムであるなばら、そのプログラムを
「聞きたい人だけ」がお金を払って聞けばよいのです。
商店街という場所は「公共」の「場所」という事です。
今回ピアノを設置したのは静岡市(行政)です。
場所は商店街という営利目的の半公共の場です。
そして、そのピアノの音を聞くのは商店街の商店で仕事する人、
戸建てやマンションに住む住民です。
音楽が好き、ピアノが好き、弾くのが好き、人が集まる場所が好き
皆さんのその
「好き」
をどうやって分かち合えるか?
私はストリートピアノに関しての認識が甘く、基本どこでも置けば良いものと
思っていました。よくテレビでも放送されている駅のピアノなどを想像し
清水も「駅」に置けば良いというご意見も見かけます。
どのような経緯で駅前銀座への設置に決まったのか私は知りませんし
JR清水駅というJRの私有地に設置することも少し考えただけでも障壁が多いことは
想像出来ます。
色々な設置場所が日本国内に沢山ありますが、「設置場所特有の悩み」や
「ピアノの音に対する近隣の思い」などはほとんど意見が見えません。
唯一あったのは、プロのピアノを弾かれる方のマナーに対する一考です。
https://note.mu/shimon_music/n/n224a7125351a?fbclid=IwAR0GUa9nX39kf6mQ-cWp8IkOjcZGbBkmaqqRlvlZAelEH3cxeXffaYxBboA
ご一読頂ければ幸いです。最後に私の稚拙なコメントも書かせて頂いております。
玉川小学校から来たピアノを有効に使えるかもう一回原点に帰って考えるべきと思います。
ずっとこの場所に設置されているかも全くわかりませんが、
私の目や耳に入る所にピアノがあり続けるのであれば、ずっと見守ってゆきたいと
思います。
※追記、ブログ執筆をしている次郎長屋の西ヶ谷建志はピアノが
設置されている商店街の住民ではありません。しかし、実店舗が
開店している間はピアノの音がずっと耳に入る場所です。