素晴らしかった赤羽末吉展

こんにちは!若旦那です。

先日、静岡市美術館開館10周年祈念

生誕110年・没後30年
赤羽末吉展

に行ってきました。

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幼稚園の先生をやっていた若女将の影響もあり

我が家には100冊以上の絵本があります。
私も息子たちには(特に長男)絵本を何百冊と読みました。

https://www.jirochoya.com/blog/picturebook/

10月忙しかった事もあり、待ちに待った入場です(^^)

もう圧倒されました。

「絵本」というものを「大衆のものでありながら、本物の絵画として提供したい」

という思いが痛いほど伝わってきます。

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戦前は満州に住み、蒙古に取材に行った事が

「スーホーの白い馬」に繋がっているのは有名な話ですが

全ての絵本に繋がっています。

「地球の半分がいっぺんにもいえるような雄大なスケールの

蒙古に感激した」

とありますが、それを踏まえて、「日本の湿気・湿り気・湿度・雪・雨」など

四季を持った風土の上に日本がある、という考えのもと全ての絵本を書かれています。

筆のタッチ、画材、紙など全てが納得できます。

途中、日本に引き揚げた時に死にものぐるいで持ち帰ったという蒙古のスナップ写真が

数十枚並んでいました。写真が好きな私にとって、一枚一枚が記録写真としても人物のスナップとしても

素晴らしいものばかりでした。

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戦後は、職安に行ってGHQの民間情報教育局を経て、アメリカ大使館でそれこそ
各地をまわる展覧会の企画運営をしていたという事も驚きです。

(なので、まとまった休みを取得することが出来て、取材旅行に行けたそうです)

赤羽末吉さんは、絵本を作る時に「ダミー」と言われるラフ版を作成されています。

その展示も素晴らしかったです。

絵本というと、絵付けも含め全ての原画(アナログでもデジタルでも)があるように

感じますが、そうではないということも初めてしりました。

特に赤羽末吉さんの場合は墨一色で書かれた絵本もあり、それが「特製本」として

先に出版され、それに後日色付されて絵本として出版されたものも沢山あるとのことです。

知らない絵本も沢山あることを知り、今度図書館で借りてみようと思います。

素晴らしい展覧会でした。

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