2021年9月27日に公開された
朝日新聞デジタル10周年のユーザーインタビューの記事は
https://www.asahi.com/statement/userinterview/user_06/
6月下旬に静岡で行われました。
何故私が選ばれたかは下記をご笑覧下さい。
事前に質問項目を頂いていたのでしっかりと纏めてインタビューを
受けました。貸会議室に到着すると、そこには、
代理店(コーディネーター)の方、朝日新聞本社から記者さん、
記事ライターさん、カメラマンさんがいらっしゃり、既に照明はセッテイング済みです!
「あぁ、そりゃぁそうだよなー。だって朝日新聞だもんね」とまだまだこのときは呑気に
構えていました。
服装は、白のワイシャツにユニクロのストレッチジーンズです(笑。
でもNHKなどと違い公共メディアではないので、もしかしたら、いつもの仕事着の方が
雰囲気出るのかな・・・!?、「山長」(例の屋号の印)が写ればちょっと宣伝にもなっちゃったりして💦
という邪な気持ちもありまして・・・、山長印の前掛けと半袖ボタンダウンは別途持参しました。
さて、インタビュー開始です!が・・・・
目の前の机にはノートパソコンが鎮座していて何と!?画面は朝日新聞本社の方々とズームで繋がっていました。
4名の方々と繋がっていてお若い記者の方もいらっしゃいましたが、錚々たる肩書の方もいらっしゃり
「本当に「性」の話をするのか?」
「まだ午前中だぞ!」
「これって録音・録画しているのか?」(そりゃぁ、してるよね)
「取材受けたけどボツになるんじゃないのか?」
などと不安の波が押し寄せてきました。
そこで、目の前の記者さん(若い男性)に
「ところで、何名の方が今回こうやって取材受けられるんですか?」
と聞いた所
「ええ、全国で8名です」
「ええ?????8名だけ???」
「西ヶ谷建志〜アウトぉ〜〜〜」
とケツを叩かれた衝撃がありました(笑。
まぁでもこういう性格なので、それじゃあ、もう
落とし所は
「朝日新聞は性の教科書」
もうこれしかない!これで行こう!と決めて
いつもの調子で喋り始めました。
基本的に、ライターさん(ベテラン女性)が質問して
それを、ズームも含め7名の方々が聞くというスタイルです。
コロナ禍なのでこういうスタイルでしたが、
(もしコロナ禍で無ければもしかして、朝日新聞本社まで出向いたのかなぁ、、、
なんてちょっと思いました。なかなか入れないですもんね、新聞社って。)
公開された文章はライターさんのお陰でとても洗練された文章になっています。
でもでも、話した内容は結構下ネタまでは行かないけれど
「まだ午前中ですけどこんな話していいんですか?」
「女性のライターさんはじめ半分が女性ですけど、ほんといいのかなぁ、、?」
という言葉を何度も言わせて頂きました💦
事前に纏めた資料から一部抜粋しますね
ジェンダーという言葉が普通に語られるようになって久しいですが、どうしてもちゃんと理解できてない
「昔ながらのおじさん的な男尊女卑の考えが自分に張り付いてしまっているじゃないかっていう恐怖心のようなもの」があります。
だって、生まれたときはまだ昭和40年代で、セクハラなんて言葉はありませんでしたし、、、、。
先生からの鉄拳制裁は普通でしたし、先輩からカツを入れられるのなんて日常茶飯事でした。
なので、性に対しては自分の意識に対する恐怖心を少しでも和らげてこれからの時代を生きていけるかな、
商売してゆけるかな、、と思って、、、。アンケートに「性の教科書」と書いたのはこれはもうそのままですね。
だって、性教育なんて受けてないですよ。今でも覚えていますが、中高一貫の男子校にいたので
保健体育では、男の体育の先生が、数時間だけニヤニヤしながら教科書で男性、女性の性器の違いを板書したくらいです。あとは、部活の先輩からの性教育でしたね。ワイ談です。当然ですが、正確な事なんて全くありませんし、興味本位のものばかりです。
当時はそれで十分と思いましたし、それ以上の事は望まなかったと思います。しかし、今ではフィルターをかけなければ
無限大に性の情報(画像、動画)が誰でも見られます。経験談や統計など具体的な本当の事はなかなか目にしたり耳にしたり
することが出来ません。先日の新聞記事
多数派なのになぜ恥ずかしい? 「包茎」言説の呪縛とは
2021年6月19日などは、まさにこれ!!!
という感じでした。今の子どもたちに是非読んでもらいたいです。
(※とっても脱線しますが、「包茎」で検索して下さい。ほぼ全てが病院関係か手術するための広告です。
おかしいですよね、でもこれがネットの現実だし、ネットで商売している一人としてヤバいなと
感じなければダメだと僕は思います)
等々、もっと表現力を増しながら(笑)お話させて頂いた次第です。
ただ、嬉しかったのはみなさん笑いながらも全て頷きながら私の話を聞いてくれた事です。
ズームでも本社の方々からご質問を頂きました。
それには私はこう答えました。
朝日新聞という「アイコン」はとても大きいと思います。
キュレーションシステムでも、アイコンが必ずどこかに
入っています。「あぁ、このゴシップ記事専門のところね」となれば
クリックしません「文春砲」だったら迷います。
でも、朝日新聞のあの赤いアイコンとデザインなら躊躇なく「クリック」が出来ます。
それはとても大きいです。これから大切になるのは「アーカイブ」でしょうか。よく刑事さんが図書館に行ってマイクロフィルムで昔の記事を
探る場面がありますが、アレを個人でやれるのは大きいですし、まさに新聞社が出来るサービスです。やはりデジタルの強みは、画像であり、動画です。
私は動画世代というより画像世代で、カメラも大好きなので記事と一緒に掲載される
写真には心動かされます。
朝日新聞デジタルの連載ものでも写真がふんだんに使われています。紙面上ではあれだけの写真は
掲載出来ません。逆に動画は音声も入ってきてしまうのである意味邪魔です
私はラジオもよく聞きますが、永六輔さんが「ラジオは映像を自分で想像できるメディア」と言っていました。
新聞写真は「聞こえない音」を想像することが出来るのでは。新聞はオールドメディアと呼ばれていますが、100年以上の歴史のある情報発信元
として、人の褌で相撲を取るような他のメディアと違って
記事に対して確固たる責任があるとやはりこれは読んでいて読者に通じるんじゃないでしょうか。
等々、えらそうに話しちゃった次第です💦。 「朝日」というと右だとか何かすぐにそういう話になってしまいますが 私は、「読み物」として捉えています。多岐にわたり様々な読み物が用意されています。 特にデジタルは膨大な量があり、新聞からスピンオフしたデジタル雑誌のようなものもあります
私は朝日の回し者ではありません。紙媒体の新聞はもはや瀕死の状態とも言われます。
若者離れ、マンションのセキュリティ、コロナ禍、色々な原因はあります。
でも、今紙媒体の新聞に「速報・即時性」を求める人は誰もいません。
記事の深堀りだったり、記者独自の目線のスクープだったり、考察だったり、、。
そういうのが面白いし読みたいんだと思います。
そう、「読み物」だと私は思っています。
さてさて、例の衣装に付いてですが、最初にいつもの仕事着を持参していることを伝えると・・
「じゃあ、そっちにしましょう!」って事で着替えたら皆さんから好印象を頂いたので
そのまま仕事着で取材を受けました。もちろん白いTシャツでの写真を撮りました。
当然ですが全部で100枚以上は撮り、そのままパソコンに転送され、その場で、コーディネーター、記者さん達で確認、という作業を繰り返していました。ちなみにカメラマンさんはCANONの最上位機でめちゃくちゃ明るいレンズ装着です。
名刺を頂いたのであとで調べたら北野武さんを撮られたり、超高級ブランドの旗艦店の店舗写真を撮られるプロカメラマンさんでした💦
一生の記念になりました。
まさか、トップの写真があの腕組みした写真になるとは思いもよりませんでしたが、
一番最後のあの直立不動のちょっと照れたようなリラックスしたような写真(今回のブログの表紙写真)で締めくくるのはもう本当にプロです。
そ・し・て!忘れてはならない女性のライターさん!。
最後の
「それはきっと、一緒に商売をやっているから。ケンカした翌朝、そのまま店を開けたら誰も買ってくれませんよ。
どうしても店の雰囲気が悪くなってしまいますから。これ、本当にそうなんですよ!(笑)」
この文章で締めくくるとは思いもよりませんでした。どこかのフレーズで何気なく言った事です。
いやぁ、もちろんプロなんで当然なんですけど、「その人」を感じさせる構成力は流石の一言です。
全て僕の言葉ですが、並び替えるとこんなにも違うのか・・・・と
https://www.asahi.com/statement/userinterview/user_06/
この記事は朝日新聞デジタルです。
紙媒体になることはおそらくないでしょう・・・
でも、ジェフユナイテッドの社長さんや、元宝塚の女優さん、スープストックトーキョーの役員さん
大学教授の方々と錚々たるメンバーの方々と一緒にコーナーに掲載されたことは一生の思い出となりました。
商売関係なく、1997年からネットにドップリと浸かっていて良かったと心底思います。
思い返せば、最初はネットショップやってても全く売れず、通信料、ソフト代ばかりがかさみました。
2チャンネルで吊し上げを喰らい、氏名住所家族構成などを晒された事もあります。
がごめ昆布が話題となりサーバーがパンクするほどのご注文も頂きました。
そして、今があります。
デジタルの中で20年以上仕事も生活もしてきた中で「朝日新聞」というメディアの媒体で
取り上げて頂き本当に感謝申し上げます。