夏の高校野球選手権の開催署名に対する一人の高校球児の親の意見です。
スルーして頂いて一向に構いません。
SNSで夏の高校野球選手権の開催署名をお願いするサイトが散見されます。
https://tinyurl.com/y82w8v2d
令和元年の高校球児の数である、143867人の署名を目指すとかいてありました。
その中の一人に息子も入っているかと思うと感慨深いものもあります。
しかし、この14万人の中から甲子園に来られるのは1チーム18名として×47都道府県で
846人です。監督、部長、マネージャーさん等で1000人って事ですね。この数字を多いと見るか少ないと見るか、、、。
私は野球経験者ではないので「思い入れ」というもの違うのかもしれません。
ましてや、息子の所属する公立高校は去年シードになりましたが、地方大会で「優勝」を狙える
学校ではありません。(こんな事書くとおそらく怒られちゃうんだろうけど、、、)
高野連からの発表はまだですが、夏の選手権の全国大会、いはゆる甲子園は中止の方向とのことです。
私も大変残念です。無観客等できないのか?とも思います。
しかし、ここ静岡では同時のこのような発表もありました。
土曜日は授業、夏休みは短縮で登校と、、、。
5月の末から学校は始まります。がしかし、公立高校は専用グラウンドなどありませんから
休校している間に秘密で練習するなんて事は、一切出来ません。全て個人練習です。
その個人練習も、硬球を使う高校野球は外でのキャッチボールなどは出来ようはずがありません。
当然バッティング練習も然りです。となると本当に基礎的なトレーニングしか出来ません。
高校野球は春の大会が終わるとともに、選手権に向かって、練習試合や遠征などが徹底的に
組まれます。その中で新入生を迎え争いも厳しくなってゆくのです。その過程、プロセスが
無くて子どもたちはモチベーションも持ち方も戸惑っていると思います。
そんな中こんな事もありました。グラウンドゴルフをしている方々が「高校生が公園で何を走っているんだ!(10人位)」と
怒られ、自転車の駐輪シールを基に高校に電話したそうです。もちろん監督からは怒られますわ、、。で、結局外でのトレーニングも
出来なくなります。
そんな期間が1ヶ月以上も続いています。そして6月からは少しずつ学校での放課後練習も再開されると思います(推測)
しかし、対外試合は当然ですが、6月中出来ません。通常だと7月の初旬に開会式があって、その後地区での大会が始まります。
私の推測ですが、各都道府県の高野連によって「地区大会の開催」が決定されると思います。
がしかし、練習すら時間がほとんど無く、練習試合もままならないままそのまま選手権の予選が出来るでしょうか?
怪我はしないのでしょうか?そんな姿を見て本当に父兄は感動するのでしょうか?
公立高校ですから、当然勉強があります。野球だけをやっていればよいわけではなく、来年の冬には大学受験があります。
先生方もものすごく悩みながらこれからのスケジュールを考えていると思います。
そ・し・て・もう一つ!重要な事は・・・インターハイは既に中止が決定している。という事実です。スポーツをやっている
同級生達は既に「何にも出来ない」のです。
野球以外のスポーツではインターハイ=選手権大会です。
何故?野球だけ?そんな中野球部員だけ青春を謳歌出来るのか?
親が考えずとも、子ども達はとっくに考えていると思います。
そんな中、私は大手を振ってとても選手権開催に賛同は出来ません。
もちろん、背番号を付けた息子のユニフォーム姿は見たいです。とても見たいです。
中学からのチームメイトもいます。小学校の学童で一緒だった子達の活躍も見たいです。
でも、「署名だけ集めて開催を希望する」という事に対して私は責任が持てないのです。おそらく子どもたちも不安だと思います。だから私は賛同出来ないのです。
だって、ちゃんと学校の言うこと守っていれば「練習」出来ないんだもの、、、。
一ヶ月のブランクは高校球児にとってあまりにも痛い、、、。
(※当然ですけども一番怖いのは、甲子園開催でコロナに罹患してしまう事例がでてしまうことです。それは選手でも観客でも同様の事です。現在そのリスクがゼロではないのも事実です。
その事が根底ですから。)
※一週間後このような記事も書かせて頂きました