阿川大樹著:D列車でいこう 読了

D列車でいこう(徳間書店) 阿川 大樹著
税込価格: ¥660 (本体 : ¥629)
出版 : 徳間書店
サイズ : 16cm / 445p
ISBN : 978-4-19-893183-4
発行年月 : 2010.7
利用対象 : 一般

舞台は広島県の片田舎ですが、千葉のいすみ鉄道がモデルですね、

(前の正月鉄道エントリーでは小湊鉄道がモデルと書きましたが、間違いです、すんません)
廃線が決まっている路線を元銀行の支店長と、その部下(二人とも銀行を退職してまでも、、)、公務員を定年退職した
田中さんも入って3人でドリームトレインという会社を立ち上げて、廃線必至の山花鉄道を救うという物語です。
荒唐無稽な話といえばそれまでですが、鉄道好きでもなくても、今の世の中に通ずる色々なアイディアの出し方や
イベント、企画等の実行力とその素早さなどはちょっと信じられないくらいに勉強になりました(^^)。
新年早々とても刺激を受けた一冊です。

アイディアの中に費用負担を本人にさせて運転士を募集し、もちろん最初の運転日にはイベントにしちゃおうという
ものがありましたが、いすみ鉄道でも同様の取り組みをマジでやっていますね。一応700万だそうですが、、、(^^;;;

2 Comments

  1.  ちがうぞー、逆、逆(=^_^;=)。
     確かにいすみ鉄道も似たようなことをやっていますが、時系列では『D列車でいこう』が先で、いすみ鉄道が後です。いすみ鉄道の公募社長さんが『D列車』を読んでいたかどうかは確認していないのですが、その後ジョイントはしているようです。
     そういうわけで確認していませんし確認するなんていう野暮なことはやりたくないのですが、もしもいすみ鉄道がこの小説に励起されて「自前で免許取ってねプロジェクト」をはじめたのだとしたら、この小説にとっては勲章ではないかと思うのです。言葉には世界を動かす力がある、ということを実証したことになるのですから。
     こういうアイディアが上手に連携して現実につながっていってくれるとうれしいなあ、とか改めて思うのでありました。

     なお、「なにはともあれ観光客をひっぱりこもーぜ」という観点からのプロジェクトとしては、若桜鉄道・わたらせ渓谷鉄道・天竜浜名湖鉄道などがやっている「全線を登録文化財にしちゃおうぜプロジェクト」なんてのも参考になろうかと。わたらせは、日光観光とうまく組み合わせれば、そこそこ復活できるかしらんとかいう期待を持っております。

  2. 若旦那

    猫が好きさん、おはようございます。
    まったくもって失礼しました(^^;;;;;
    他者のブログを読んでいてい、「モデルとなった、、、」という事が書かれていたのでそのまま鵜呑みにしてしまいました。大変大変失礼しました。

    また、猫が好きさんのD列車のエントリーも読ませて頂きました。
    素晴らしい解説と感想で鉄道に関わらず、書籍の感想ノートとして
    見習わなければと思った次第です。

    天竜浜名湖線、、、。近くにあるので息子も大好きで良く行きます(^^)
    地元静岡新聞でも先日は特集を組んで紹介していました。

    外国にも鉄道をお仕事として行かれ、またご商売として現在でも
    色々な記録を残している方からのコメントを頂き私もとても嬉しかったです。

    これからもよろしくお願いします(^^)

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