こんにちは、美味しものを食べたり、入場券を買ったり・・・
「若旦那北海道で仕事をしてない疑惑」が語られていますので
ここでちゃんと昆布漁をご報告申し上げますw
(今回は写真を中心にご紹介しますね、沢山の動画もありますが
それはまた後日・・・)
北海道に入って三日目。私は15年近くのお付き合いになる浦河の
漁師さんにおじゃまさせてもらっていました。
朝6時前、ブログを書いていると、、、携帯に漁師さんから着信!
「これから漁に出るから〜」とのこと!!!!!
何と?!ラッキーな!今夏5回しか出てない昆布漁の6回目が
私が来ている日に出るとは!!
持ってる男!若旦那!笑。
すぐさま支度をして2キロ歩いて自宅に直行。
こんな遠浅の前浜で昆布を取っています。
綺麗な海ですよね。
すでに船は出ており
見ているとみるみる潮が引き昆布も採取しやすそうに見えました
漁師の皆さんは、朝5時過ぎから海に出ます。みなさん昆布が採れるポイントを知っています。
同じ場所で採ることもあるし、全く別の場所で一匹狼のように採る漁師さんもいます。
私がお世話になっている漁師さんは一匹狼タイプですね(笑。
この地域では基本的に1人が船に乗って昆布を取ります。夫婦で船に乗り込んで漁をする地域もありますよ。
(写真は漁師さんではありませんが、まぁよくある光景ってことで・・)
こうやって旗を立てて
「そろそろ帰ってこいよ〜」
「こっちは昆布を水揚げする為に準備万端だよ〜」って合図です。
待ってる間に朝ごはんを頂きました(^^)
おじさんたちは、漁師さんではなくて、揚げた昆布を干す作業を手伝ってくれる人達です。
遠浅なのでやっぱり潮が引くととても昆布は取りやすいそうです。
漁船を生地につけ後はワイヤーで引っ張りまずは船を陸揚げします。
この桜鱒の焼き魚が超美味しかったです。5切れも食べちゃった。
その後みんなで昆布を船から引っ張り出し、
まずは根っこの所を刈り取ります。釜で刈り取った昆布を今度は軽自動車の荷台に乗せますが、
その二台もしっかりとビニールシートで覆いきれいに昆布を保ちます。
採ったすぐの昆布はこのような色をしています。
当然です、昆布は褐藻類ですから茶色をしていて深緑色になるのは
乾燥させた後ですね。
昆布の根っこはこのように根本から切ります。この部分は食べられません。
この切る作業も一苦労・・・・。ズッシリと重たいんですよ!
この地域は乾燥する場所の乾場が内陸にありますのでそこまで車で持っていきます。
そして乾場に昆布を広げて行きます。
この時も最新の注意を払い軽自動車の荷台にはビニールシートで覆い
昆布の直射日光による劣化を防ぎます。
さっそくこの記事を読まれた方から質問がありましたので、追記しますね。
「天日干しをしてるのにわざわざ軽自動車の荷台をビニールで覆うのな何故?」
との事ですが、漁師さんにその時聞きました。「軽自動車の荷台においてある5分前後は、昆布が折り重なっている状態です。
その状態で直射日光が激しすぎると、太陽光によって表面温度が上昇し
”折り重なる昆布が蒸れて”しまい劣化が進む」との事でした。
若旦那が察するに、経験から得た作業方法だと思います。
私はここまで丁寧に仕事をする漁師さんを知りません・・
おそらくですが今日の収穫で大体乾燥重量としては40キロ前後じゃないでしょうか。
見ても分かる通り、厚みがあります。
採った直後の昆布は表面がほんとツヤツヤしていてツルツルです。
浦河の場所にもよるかもしれませんが、乾場の石は小さいものが多いです。
その石が昆布を干している間縮んでくる昆布の端の耳の部分に入り込んでしまう
事もありますが。異物としてクレームの対象になることもあるでしょう。
でも、私から見ればそれは天日で干した立派な証拠です。
昆布専門店の次郎長屋としては、クレームにはなりません。
切れに並べられた昆布は芸術作品です。
こんなドヤ顔ですみません。仕事してる証拠です(笑。
一ヶ月前後でホラ!!!こんな立派な昆布製品になります(^^)。
ここまでご覧になって頂いた皆さんの中には
海上での昆布漁があんまりないじゃん!って思った方もいらっしゃると
思います。もちろん動画では撮ったのですが、「昆布漁」って海上で
昆布を採って終わり!ではないのです。それを分かってほしいのです。
上記のように製品になって出荷するまで一ヶ月上かかります。
その間すべて昆布を乾燥したり選別したり、寝かしたり、と、、。
色々な作業をしてみんなが食べる
若旦那、昆布を買い付けて満面の笑み!!
まさか今回の北海道買い付けの旅で昆布料が見られるとは思いませんでした。
ご来店いただければ動画なども私の解説付きでご説明させて頂きます(^^)。
お待ちしておりますヨ!!