この度、
「平成30年北海道胆振東部地震」にて被災された皆様全てに
お見舞い申し上げます。また停電で大変な思いをされている全ての道民の皆様に お見舞い申し上げます。
私のこんな拙い函館レポートでも、少しでも北海道に、、函館に思いを馳せる方が
いらっしゃればと思い書いております。北海道は現在停電はほぼすべての箇所で復旧し 物流も回復しております。
観光地のほとんどは地震前と何ら変わりなく営業しております。 北海道の味覚の秋は今真っ只中!是非北海道へ!
さて、若旦那は旧公会堂周辺の博物館巡りを終え
そのまま雨の中てくてく歩きながら
今回の函館のメインイベントとなる函館市立博物館へと急ぎました。
超マイナーな博物館です。実は私も20年函館に通っていますが初めて訪ねます。
それは何故か?実は事前に函館博物館をリサーチしていたら・・・・
「北の昆布展」
こんな素晴らしい企画展をやっているじゃないですか!!??
まるで若旦那が函館に行くまで待ってくれてたようなこのタイミング!(笑。
この博物館は函館公園の敷地内にありまして、この公園には
日本で一番最初に出来た観覧車が今でもあります。
当然現役で動いていて函館の子どもたちを乗せてるんだろうなぁ〜。
いいなぁ〜こういうの保存する風土があるって、、やっぱ歴史の街だなぁ。
さて、展示内容です!
北海道からはるか離れた静岡にいる若旦那にとって全ての展示や説明文がもう
素晴らしい!!!!
もうこれからの出汁取り教室のネタ満載でした。
一部抜粋して載せますね(^^)
はい!鉄道ネタではありませんが、、笑。こういう地名があって駅もちゃんとあります。
「昆布盛」(こんぶもり)と読みまして、釧路から根室に向かう根室本線の途中に「厚岸」という
おいしい牡蠣が採れる有名な場所がありまして、その先にあります。駅の周りには何もありませんが
海の中ではとても美味しい昆布が育っています。
でも、地名は昆布盛ではなく「昆布森」と書きます。
当然ですが由来はアイヌ語の「コンプ モイ」(昆布の湾)という意味になります。
長昆布です。これは新芽の時(5月中旬から採取)には棹前昆布と言ってとても柔らかくて
煮崩れしない昆布です。この昆布森で採れる棹前は特に色が綺麗で肉厚なんですね!
次郎長屋でもずっと昆布森の棹前を販売していますよ!
https://www.jirochoya.com/SHOP/1026.html
色々な昆布の標本です。これも実はとても珍しいのです。昆布は海藻=葉っぱですから枯れます。
言うなれば落ち葉ですからどんどん色が変わっていって、乾燥してゆくとパリパリになってしまいますので一年も持ちませんから、こういう展示会でしか色々な昆布を一同に比較して見る事はできませんね。
こちらは、江戸時代に三石で行われていた昆布の刻みの加工の様子です。鉋のようなもので昆布の表面か側面を刻んでいますね。
また、左奥では今で言う「キリン」を使っての昆布を圧縮して梱包作業の過程の一つのようです。
出荷までの製造工程が今とほとんど変わらないというのは驚きですね!
北海道の昆布はどのように全国に運ばれて使われたのか?また加工されたのか?
詳しく展示されています。
大阪で花開いた昆布の佃煮の加工技術。展示品として大阪の空堀通りの昆布の土居さんの無添加佃煮が展示されていました。
さすが!!
右上に「なま昆布」とありますが、これは、上記でご紹介した棹前昆布の事です。沖縄の業者さんのものですが実は、10年位前までは、47都道府県の中で昆布の消費量が一番だったのは何と!?「沖縄県」だったのですね。
クーブイリチーという煮込み料理で昆布を沢山消費するのです。その一つの商品名として「なま昆布」なんですね(笑。
ちなみに、北海道から生の状態で昆布を出荷することは禁止されているので、乾燥状態かもしくは塩蔵品の昆布になります。
コレ以外にも出汁取り教室の時に皆さんにお見せする写真を沢山撮ってきました。既にラミネートしてあり
いつでも準備万端です!
9月の出汁取り教室は終わってしまいましたが、10月11月は沢山の出汁取り教室を予定しておりますので
是非ご利用下さい。日程につきましては、HP,もしくは、直接お見せにお電話下さいませ。
さて、次は今回頂きました函館の「食レポ」です(^^、乞うご期待?!笑