結果療法ではなく、原因医学に憧れた著者は
体質医学
に深く入っていきます。
ご本人やご家族がとても病弱だった事も原因でそもそも
医学を志すことになるのです。
そして、「体質」については
もちろん両親先祖から受け継いだ先天的なものもある。
しかしそれとは別に私たちが自分で毎日つくりつつあるものもある。
とあります。
よく「それは体質さ」と、さも生まれつき決定したもののごとく諦める人もいるが
それは正しくない。体質は受け継いだものと同時に、日々作られるものである。
そして、体質を作るものは「環境」なのです。生活環境なんです。その中に「食物」も
とても重要な位置を占めているのですね。
西欧人と日本人の体質は少し異なるし、食物も異なるはずである。気候風土も異なる。だから西欧で研究された
栄養学がそのままの形で日本人にも適切であるとは考えられない。
日本人は五穀が主食である。米、大小麦、大小豆。大豆はそのままでは消化が少し困難な食物である。それを「味噌」「醤油」
まで進めて消化し易いものとしたのは日本の風土であり、日本人の知恵である。
秋月さんは、長崎で原爆投下をされたあと「わかめの味噌汁」を皆さんに食べさせた事で有名です。
その効果について真偽のほどがあるのも知っています。科学的に証明された事ではないでしょう、、。
しかし、
味噌は調味というより、変な言い方ではあるが「調和料」といった方がいい。
全ての食品の栄養価を栄養価だけ発揮させうる食品というべきであろう。
というくだりには十分説得力があると私は思います。
この本は次郎長屋に数冊ありますので、
興味のある方には貸し出ししております。
60ページ程ですので1時間で読めます。
この本では体の質
「体質」について書かれていますが私は人間の質についても同じ事が言えると思います。
育ってきた環境、また大人になっても勉強を怠らないその姿勢など、先祖両親から受け継いだものを
自分自身がどう耕していくか、、、。土だって耕さなければ良い食物は出来ないし、
沢山収穫できた土地でも数年作物を植えなければすぐにダメになってしまうでしょう、、。
味噌は体質にも性質にも効くようですね!(笑