高田郁著:みをつくし料理帳「八朔の雪」読了です。
もう10年以上前に一度読んだのですが、しっくりこなくて
そのまま途中で止めて積ん読になっていたのを記憶しています。
そしたら、長年のネット仲間の大先輩
(とっても小説好きで、時代小説の中でもこの高田さんのみをつくし料理帳の大ファン)
が
「西ヶ谷さん、絶対読むべき」(SNSで以前から熱烈な読め読めラブコールを頂いておりましたw)
と去年全巻送られてきました💦
ようやく、重い腰を上げて読み始めた次第です。
高田さんご自身が関西から上京されたときの食のカルチャーショックが
元になっているとのことですが、一巻目の途中で、昆布と鰹節の
「合わせ出汁」の事が出てきてからはもうほとんどノックアウト状態でした!!!
もちろんフィクションなんだけど、細かな描写が素晴らしくて
江戸の庶民の居酒屋の台所や、長屋の台所が鮮明に目の前に
浮かぶ文体は見事です。
「食わず嫌い」「大人になると好きになった食べ物」とかって
よく言われますが、この本は私にとって正にコレ!
50代半ばでこう、スーーッと読める時代小説でした。
ご紹介ありがとうございましたSさん!!