2014年5月31日土曜日、次郎長屋で大ベストセラーとなっている
小豆島の森本さんが作る生素麺、生うどんを再訪する旅行記のVol.2です。
さて、小豆島草壁港に着いてから、長男と一緒にてくてく歩いて森本さんの工場へ!
港のすぐ横にある森本さんの工場へ着くと、既に、もう沢山のうどんが!!!!
こちらの工場は二階に麺を乾燥する場所があります。
それはズバリ!一階に干せば「埃」が麺に付くからと森本さんは言います。
みんなが通るような場所に干すなんてありゃ〜ただの観光客に見せるだけのもの。
私は美味しいうどんや素麺を作ってるんや!
という言葉は忘れられません。天井についているのは、昔ながらのファンです。もちろん、人工的な冷暖房装置なんてありません。
冬と、夏、その他の季節で、乾燥状態、時間などが変わるのは「当たり前」!!!
だから、写真のように一度延ばして干して終わりではないのです。
どんどん、干す事によって、麺は縮んでいきますから、麺を延ばしている間隔を狭めて行きます。そうしないと
切れちゃいますよね?!。
森本さんは、うどん、素麺を作る為に午前一時に起きて作業します。普通の人とは全く、一日のサイクルが違います。
大きな盥に上質の小麦粉を一杯入れて、こねてこねてこねます。
そして、延ばして行きます。
「延ばす」んです。「手延べ」なんです。「手打」ではありません。
手延べと手打は全く違うんやぁ〜〜、と森本さんが教えてくれました。
みなさん、手延べと、手打、、、。ちゃんと比べた事ありましたか?
全然違うんですよ、実は手打と手延べ!!!
手延べは一つの小麦粉を練った固まりをず〜〜〜〜っと細く一本の線にして行きます。
逆に、手打は平べったく打った小麦粉の面を折り重ねて最終的には一本の線にしてゆきます。
ですから、手打の場合は、いくつもの「層」が出来ます。
手延べの場合には「層」がありません。
この場合、麺を茹でた場合、その後30分もすると、いくつもの層からグルテンが溶け出てしまう。
そんなん美味しい訳が無い!!!!!
と話してくれました。まさに仰る通りですね。
手延べするには、とても大変です。少しずつ細くなってゆく筒を通す機械に丹念に同じ作業を繰り返し、
小麦粉を練ったものを入れて行きます。
工場には、沢山の昔ながらの機械が並んでいます。
午前一時から始まった作業は午前4、5時になるとようやく、一本のうどんになってきた様子が
見えて来ます。
工場一杯に広がったうどんのカーテンはそれはもう壮観です。
長男もビックリ!!緊張しながらも工場の様子や、うどんのカーテンを撮ってくれてます。
うどんは生き物!
それは、当然ですね。工場にいたら私だって分かります。
だって、刻々と、うどんが乾いて行き、それとともに、森本さんが、乾燥している台の高さを調節して、うどんが
切れないようにしているのです。触ってみると、どんどん硬くなってゆき、もっと寝かすと今度は柔らかくなってゆきます。
一緒にいた職人さんも、冬は猛烈に寒く、夏は猛烈に暑い中の作業だから、とても大変。でも、そこで、人工的に
風を送ったり、調節したら絶対ダメ。と言ってました。その場にいると納得します。本当に。
まだまだ続きます、、、、、。