北海道旅行記パート8
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平成10年6月27日〜7月1日 |
この旅を終えて
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まず、今回の視察を終えての感想は「昆布が製品になるまでがいかに 大変か!」ということがまず第一、また「地域ごとの食文化の違い(特に昆布の
使い方)を痛感させられた」ということです。
漁業、農業いはゆる第一次産業は 天候に左右され、約束された休みはなく、且つ目的意識をしっかりもたないと これからは生きていくことが出来ないことがいろいろな漁師さんの話を聞いてわかりました。 逆に漁師さんが「消費者がどんな昆布を望んでいるのか?」という生の声を知りたい。 それを知った上で昆布をどういう風に加工したら、パックしたら売れるのか?というところまで 生産者が考えていきたい」という言葉にはびっくりしたと同時に自分たち小売業者がもっともっと 勉強せねば、、、、、、と思ってしまいました。 また、生の声としては「棹前は需要が有るから採るけど 本当は歩留まりが高い夏取りの長昆布のほうがいい」 という、生産者としてもっともな意見も聞くことができました。 食文化の違いについては静岡(中部地方)での昆布(棹前)の使い方が 全く違うということでした。普通静岡ではおでんだと2〜3日煮るのは 当たり前です。またそうしたほうが味がしみて美味い!となるわけです。 しかし、北海道(根室)ではおでんでも一日で食べ切るのです。ですから 貝殻(棹前)は戻しに5分、煮るのに30分位なのです。(まあこれが逆に 貝殻棹前の特徴で長所なのですが) そこで一考。いまでこそ「産直」という ネーミングで各地から瞬時に美味しいものが台所に運ばれてきます。しかし 昔はその土地に有るものをどうやって美味しく食べるか、しかなかったのです。 ですから食文化が違うのは当然でしかもそれはその土地にある食材から発展した 食文化なのです。今回それを肌で実感できたことは大きなことです。このことを お店に来るお客様、メールでのお客様にフィードバックできたらと思っています。 今年の昆布の状況については「昆布ビジネス情報」の方で報告したいと思います。 最後に漁師の皆さん本当にありがとうございました。 |
SPECIAL THANKS TO SHINNICHI.T |