2019年5月25日、毎年恒例の
「良い食博覧会」が渋谷ヒカリエで開催されました。
前年に引き続き私も協力店の一員として参加してきました(^^)。
今年は、「食の語り部講座」の記録係&雑用です。
今年の講座も素晴らしいラインナップ!!私自身、聞くのがとても楽しみなのです。
それと私の仕事はガジェット&SNS好きな若旦那なので、、w。
facebookでの 情報発信も頼まれていましたのでその場で講座の様子をアップしました。
最初の講座は信州の「ナガノトマト」さんです。
この食の語り部講座は、生産者の皆さんそれぞれの会社の代表者さんがお話されます。
良い食品づくりの会ってとっても変わってて(逆に言えばそれが普通かも)
会合や勉強会などは原則代表者が出ることが決まりになっています。
ですから、どこでやろうが、参加人数が少なかろうが、喋るのは社長さんです(^^)。
ナガノトマトさんはトマトジュースとトマトケチャップの官能検査を参加者に
してもらい、
その後トマトの栽培、自社での加工トマトの品種の開発や
ジュースの製造工程などを動画を交えてご紹介頂きました。
そんな中でも印象に残っているのが
「濃縮還元」っていうけど、採れた場所の水で還元するわけではない。
これって、問題ですよね?トマト加工は18世紀イタリアで花開いた。イタリアはソース、
アメリカはケチャップとしてほとんどが使用される。日本でも17世紀から栽培されているけど、トマトジュースを作り始めたのは
カゴメの前身が明治時代から始めた。しかし、当初は加工用と、生食用とのトマトの区別がなく
塩を添加しないととても飲めるものではなかった。昭和30年以降にしっかりとした加工用のトマトが栽培されるようになり
現在の食塩無添加でも美味しいトマトジュースが出来るようになった
とのことでした。
私も幼い頃の記憶では食塩無添加のトマトジュースって無かったよなぁ、、と
思っていたので理由がよくわかりました。
参加者の皆さんには官能検査をやってもらいます(^^)。
みなさん、当たったり、全く分からなかったり、、、(^^;;;;
でもでも、良い食品づくりの会の会員さんでも官能検査は難しいものです。
最後に社長さんが仰っていましたが、トマトジュースって作りたてよりも
半年とか経ったものの方が美味しいそうです(^^)
講座参加者へのお土産はとってもボリュームあってこれだけでも
モトは取っちゃいましたね(笑
さて、二つ目の講座は「灰干しサンマ」の和歌山西出水産さんです。
次郎長屋でも、何回か販売したことのある「灰干しサンマ」
この灰干しは「火山灰」なんですよ!火山灰。
桜島の数万年前の火山灰を使っているとのこと。
この灰干し製法はとても歴史が浅くまた数十年しか経ってません。
(ですので、またの名を「文化干し」とも言います。(文化的な干し方))
何故かって?
それは、食品フィルム(サランラップ)が出来たからなんですね。灰干しは必ずサンマを
食品フィルムにくるんでから灰をまぶして水分を取ります。
ほぼ100%空気に触れることがなく水分を抜けるので
「酸化」が防げます。西出さんは「魚を干す作業は酸化との戦い」と仰っていました。
現在西出さんは、食品フィルムも透明な紙を使ったフィルムとのこと。
無害なのです。素晴らしい!!!
西出さんのサンマは10月中旬の脂がのったサンマを原料としています。
一括で購入し、自然解凍をしています。
ですので、この灰干しサンマ、購入後初日なら酢漬けでもそのまま食べられるそうです!!!!
すげぇ、新鮮って事ですよね!今度試してみよう!
こちらも官能検査を!
こちらは、無添加の市販品でしたが(無添加の市販品も珍しいのですよ)一目瞭然でした。
見た目から全然違いますから(笑。
西出さんのお話では、原料となるサンマの現状がとてもおもしろかった。旬のハシリの根室で
採れたものなんていつのかわかないよ!
旬のサンマで脂が乗ってると思ったら大間違い!
それは、餌のアミがお腹にたくさん入ってるだけ!
それを焼いて「旨い旨い」って食べてるんですよ!
って事でした、、、、💦。
みなさん、今秋はちゃんと見てからサンマ買いましょう!(笑
続く、、、、。
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