桜木紫乃著:「ラブレス」読了です。
姉妹の壮大な物語というキャッチだったけど、ちょっと桜木さんの
女性の書き方に食傷気味といえばそうなるかな、、、。
ただ、30年以上から北海道に行ってるので、小説で描かれている
弟子屈の開拓時代の小屋とか、そういう風景がリアルに想像できます。
過去と現在を行ったり来たりする文章も面白かった。
ここで、書いていいのかどうか分かりませんが、、
1997年に始めて道東の昆布番屋に行ったときの話です。
初老のご夫婦だけでやっていた漁師さんですが、おそらくご親戚の
方がお一人一緒にいました、、、、。ただ、私と話すことはなく
ご夫婦との会話もたどたどしく、おそらく、障害をお持ちだったんだと思います。
産地問屋さんがは普通に「こういう事ってよくありますよ」
「だって、北海道なんて隣の家と離れている所も多いし、行方知れずとか、
逆にどこから流れてきたのか、、とかって人もいるし」
と言ってました。そんな事が垣間見えるラブレスという物語です。