朝食を頂いた後は車で約一時間半。
二回目の朝食ネタはこちらです。
漁師さんのところにお邪魔しました。
事前にお願いしてある昆布を見せて頂く事と
今年、来年の昆布の様子、海の様子を聞くためです。
全ての事は電話一本ではやっぱり事足りません。
特に、17年前に家族で行った時は若女将は
子育て真っ最中!!!とても昆布の勉強なんて出来るわけありませんでした。
もちろん、漁師さんとも直接会ったこともありません。
とにかく、現場に行って「景色」「空気」「香り」全てを
味わってもらいたいのです!
早速、漁師さんの番屋の2階にお邪魔させてもらいました。整理整頓!超綺麗!
今年の昆布を早速手に取って・・・・・
感動して声が出ません・・・・
香りをかいで・・・・・
ちなみに、番屋に入った途端に部屋全体に既に昆布の香りがすっごいので
「わ〜〜〜〜〜〜凄い昆布の香り!!!!」と感嘆していた若女将です(^^)
一昨年から販売しているあの!?400円の真昆布がこの箱に入っています!
これもしっかりとチェック!!!
ちょうど漁師さんに感想を言ってる所です。
上手く撮れなくてすみません💦
私もしっかりとお話させて頂いております。二人で行くと写真撮る人がいるから助かりますよね。
この青い結束バンドして縛ってある昆布も「超」がつくほどのお宝の昆布です。
10月に入ってきますヨ!お楽しみに・・・・
私も昆布の話は熱が入ります。
手に持っている昆布は非売品ですな💦もらっちゃった💦。
番屋の2階にお邪魔させて頂くことは昆布を販売する者にとっては本当に幸せな事です。
20年位前に大阪の問屋さんから「次郎長屋さん、あんた漁師さんに2階にあげてもらったかい?」と
聞かれその意味が全く分かりませんでした、、、。
番屋の状態にもよりますが、昆布は湿気を嫌います。ですから、良い昆布は一階ではなく必ず
2階に置きます。だから2階に通されるって事は漁師さんに一番良い昆布を見せてもらった
って事になるんですね。
(一概に言えません、昆布の乾燥状態もありますし、逆に最初から2階にしか保存しない漁師さんもいます)
また、番屋には色々な作業機械があります。コレがまたとても勉強になります。
次郎長屋では、静岡でもう一回昆布を水洗いしたり、天日干ししています。その時に必要な用具が沢山あります。
自分で工夫して作ったり購入したりしますが、全てが漁師さんが使っているものです。
今年の昆布の出来や、今の水昆布(一年目の昆布)の状況を踏まえた来年の状況を一緒に
お話出来てとても良かったです。お店を切り盛りする若女将と共有できてとても有意義でした。
昆布とは直接関係ありませんが、漁師さんの言った一言がとても心に残りました。
「西ヶ谷さん、クジラって一日で餌をどのくらい食べるか知ってますか?」
「1トンですよ!1トン!イカ、サンマなんかを1トン食べちゃうんですよ!一日で・・」
「そんなのが何百頭もいて毎日食べ続けるんですよ」
「温暖化もあるし、イカやサンマは日本以外の人たちも採ってるでしょうけど
クジラ、イルカを保護するって本当にいいんでしょうかね?生態系を人間自ら崩しているんじゃないでしょうかね?」
「それが結局、植物である昆布にまで影響しているんだと私は思いますよ」
とキッパリと言っていました。
北海道は自然と共生する文化がアイヌ時代からあります。クマ送りもそうですし、鮭を食す事も
とても神聖な事です。冬は全く身動きができなくなるほどの厳しい自然の中での生活は
静岡で暮らす私達にとっては計り知れないものだと思います。
続く・・・