髙田郁著:澪つくし料理帳「小夜しぐれ」読了です。
シリーズ第五弾です。
物語の中でよく出てくるのが
「江戸と上方の材料の違い」です。
今回も「生麩」が出てきました。あと
「身欠きにしん」も。
江戸時代は今のような流通が無かったので
食材の違いが顕著でしたよね。
「身欠きにしん」では「肥料にするものは食えない」
とか「生麩」も「こんなくにゃくにゃしたもんは食べられねぇ」などとけんもほろろですw
「出汁」についても、昆布と鰹の割合は全く違います。
料理の世界の言葉で「四分六」と言いますが、
出汁の割合が関西では
鰹:昆布=6:4
関東ではその逆で
昆布:鰹=4:6
なんです。
物語も料理を軸にしながらどんどん盛り上がっていますよ。
個人的には、御膳奉行のご家族の人たちがとっても個性的で好きです(^^)