こんにちは、次郎長屋の若旦那です。
先日、出張販売でお世話になっている
静岡のマルヒデ岩崎製茶の岩崎さんが
NHK静岡「たっぷり静岡」に出演されていて
「なるほどなぁ〜」と静岡のお茶を再認識すると共に
自分の仕事にも活かせる気付きがありましたので
書かせて頂きます。
私8年ほど前に一度静岡茶市場にお邪魔しました(^^)
目からウロコのツアーでとても楽しかったです。
番組内では、まず
茶町KINZABUROさんの前田さんが、
「静岡は産地でもありますが、全国から煎茶が集まる集積地でもあるんです」
「いかにお茶屋がブレンドして全国に届けるか?!がテーマ」
と仰っていました。
そうです、ブレンドです「ブレンド」。
お茶屋さんが茶葉をブレンドするにはまず、仕入れるお茶を決めます。
お茶の味見を「拝見」と言います。
マルヒデさんをご存知の方はすぐにわかると思いますが
お店入った左側が「拝見場」です
※事前の完全予約制(有料)になりますが、お店でやってくれるとのことです!!
わざと、熱湯(100度)のお湯を入れて、良いところ、悪いところを全部さらけだすように
お茶を淹れるんだそうです。なるほど〜〜〜
番組では、レポーターが自分でブレンドしてお茶を淹れてました(^^)
めちゃくちゃお行儀よく味見する岩崎さん(大笑い
私は「お茶目に目をつぶった」のを見逃しませんでしたw
まさにこのコメントの通りなんですよね。
「静岡茶」というと「静岡のお茶」と一括りに言われちゃいかねませんし
ほとんどお客さんは「お茶屋によって、焙煎方法やブレンドが違う」
なんて知らないと思います。
それは、次郎長屋で言えば
「北海道の昆布」と一括りではなく
「函館の真昆布と羅臼や日高とはもちろん違うし、函館の真昆布でも
採れる浜によって全く違ったりする」
という事を皆さんが知らないのと同じなんです。
お茶屋さんは
仕入れ
↓
焙煎
↓
仕上げ
↓
ブレンド
という流れでそれぞれのお店の個性を持った商品を作っているんですね。
どうしても「静岡のお茶」って「あぁ、静岡駅のキオスクで売ってるよね〜、あれでいいじゃん」
となりがちですが、「お茶屋によって全部味が違う」(特にこだわりのお茶屋さんね💦)んですよね。
だから、茶葉でお茶を飲んでいる人はそれぞれの贔屓のお茶屋さんがいるし、逆を言えば
「ちょっと違うお店のお茶も飲んでみようか」となるわけです。
ちょっと話がそれるかもしれませんが、歴史小説のシリーズものでは「前巻までのあらすじ」というのが
よくあります。もちろん、忘れちゃった人向けということもありますが、途中から読む人も当然
いるわけでして、それはSNSでも同じ事だと思うんです。
私は1997年からどっぷりネットに浸かっているので「もう知ってるでしょ?」とか
「何回も同じことをクドクドと・・・と思われるのが嫌!」って思いがちです。
でも、途中からSNSで繋がった人からすれば、「知らない事」「伝えてない事」って沢山あるはずです。
商売でも同じですよね。出張販売に出てお会いした初めてのお客さんには「初めから昆布の説明」をするわけです。
今回のテレビを見てハッと思わされました。地元静岡のNHKでさえお茶の特集をして伝えています。
次郎長屋はちゃんとお客さんに伝えているか?響いているか?と今更ながら
清水本店でも各出張販売でも初心に帰って5月に買い付けた昆布を皆さんにお伝えしたいと思った次第です(^^)