百田 尚樹著 税込価格: ¥920 (本体 : ¥876) 出版 : 講談社 サイズ : 15cm / 589p ISBN : 978-4-06-276413-1 発行年月 : 2009.7 利用対象 : 一般 |
噂の一冊です。この前、NHKラジオで児玉さんが絶賛していると言っていたので、、、、。
百田さんは、あの「探偵ナイトスクープ」のシナリオライターです。とてもスリリングな展開で
文章が旨いです。「0」とは零戦の事です。お孫さんにあたる人が戦友会に問い合わせて
全く知らなかったおじいちゃんの足跡を色々な人の思い出話とともにさかのぼってゆくという
ストーリー展開です。
第二次世界大戦の零戦乗りの男達の話は純粋で無惨で悲しい青年、少年の話にミステリーテイストを加味している
ので、まじめに読まなければおこられるような雰囲気になって居ながらエンターテイメント小説を読んでいるスピード感があります。衝撃のラストは圧巻というか私も直前まで解らなかったです。
それにしても、第二次世界大戦というのはとんでもない戦争、、、特に司令部、指揮官の人たちが
今の官僚と全く同じ構造だったんですね。こんな考えで幾千幾万もの人々の命が失われたかと思うと
悲しいとともに、今の日本も大丈夫なのかと背筋がゾクッとしました、、、、。