先週の日曜日夕方より3日間にわたり次郎長屋の所属する良い食品づくりの会の39回目のフォーラムが地元静岡で行われました。全国より100名の方々が集まり食について研鑽を積んだのです。
良い食品づくりの会は生産者と協力店(販売店)とあるのですが、生産者の方は本当にストイックで素晴らしいのです。このエントリーを書くにあたり、手元に
「遵守事項」が書かれた用紙があるのですが、「良い食品づくりの会」の運営は良い食品を作ろうと努力している作り手と、それを伝えようとする人たちとの利害を超えた好意とお互いの信頼関係で成り立っていることを常に自覚する。」と書かれています。新商品の発表などについては、原材料から製法まで明らかにして会員みんなで吟味するのです。
今回のフォーラムでも2品が新認定商品となりました(^^)
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月曜日からは、講演が目白押しでした。尾田栄章先生による「水と人」、農民作家の山下惣一先生による「TPPと農家の行方」、小笠原結花先生による「味わいの表現」と3人の講師の方のお話を聞きました。
「水と人」では日本がいかに水に恵まれているか思い知らされる無いようでした水道水は400円/1m3(立方メートル)ペットボトルは30万円/1m3!!!衝撃的な値段でした。我々は何と高い水を飲んでいるのでしょうか、、、。
山下先生のご自身が農業をされているという現場の生の声は力強く、TPP一辺倒の考えに一石を投じました。
「味わいの表現」の小笠原結花先生のお話も大変細かく参考になりながらも、私はその後の夕食会で中央葡萄酒さんの美味しいワインを頂く頃にはすっかり酔っぱらって味わいの表現どころではなくなってしまったのは内緒です(^^;;;;;。
そうそう、日曜日の夜には15名の会員さんを連れて「ザ!静岡の味 乃だ屋」にお連れしました。
しずおかおでんをお召し上がりになりたいとのことでしたので、その他の味も含めここが一番かと、、、。
とても喜んで頂き、次の日も各自行かれた方がいらっしゃるほど気に入って頂けたようです。
びっくりしたのは、鯵や太刀魚の刺身や焼き物を喜ばれた事。ウナギの肝和えもすごい美味しいと絶賛してもらいました。
皆さん食に関わりを持った人ですし、海のある長崎や築地の人もいたので、ちょっとビックリです。やっぱ「地物」は
美味しいんですね。でもでも全体的に「甘い」という評価は当然の事でしたね(^^;;;
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しずおかおでんを記念撮影?!笑
火曜日の早朝、土佐の天日塩を作っている小島さんと、小豆島の生素麺、生うどんを作っている森本さんをお連れして
清水の次郎長屋の生家と、エスパルス通りをご案内(^^)。帰りは久能街道を通ったのですが、駿河湾の波の高さと
イチゴのビニールハウスの多さにはビックリしていました。
3日間ともに、曇り空で富士山が見えなく残念でしたが、最終日だけは優雅な富士山が皆さんをお見送りしてくれたと
思います。最後の閉会の辞という大役を任された私は下手ながら木遣りで1本締めさせて頂きました(^^)
人前で一人でするのは初めてだったので超緊張しましたが何とか、、、、(笑
これも、御幸町で色々な行事に参加できればこそです。
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閉会後は静岡で蜂蜜を製造されている会員さんの秋山養蜂さんの農場のある藤枝へ!
社長と専務さんが養蜂の為の色々な器具、蜜蝋、遠心分離機などの説明して頂き解りやすかったです。
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こちらは、遠心分離機。とてもシンプルなんですが、どんどん蜜が採れます。
採れたて蜂蜜はホント美味しかったです。
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今回おもてなしをする地元会員としてしっかり出来たか自信がありませんが、何はともあれ皆さん怪我なく元気で
帰られたのでホッとしました。
次回のフォーラムは9月で那覇で開催との噂です!沖縄に行った事の無い若旦那は今からウキウキです(^^)
最後に今回のフォーラムでもっとも勉強になった一言を。
「美味しすぎる」
という言葉です。日本の中で一番だと思われる昆布屋さんの言葉です。知り合いにとても美味しいさつま揚げがあるから、、との事で食べたそうです。そしたら「美味しすぎた」そうです。これは何かあるなとメーカーにそれとなく問い合わせた所、製造過程のとある所でアミノ酸を使っていたそうです。
この言葉、「美味しければ何でもいい」という訳ではないし「アミノ酸を使った美味しさ」も「美味しい」んだけど
それは、「作り物」の美味しさであり、「天然の美味しさ」では無い事を言わんとしていると思います。
食の仕事をしている一人として肝に銘じていかなければならない言葉でした。
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