言わずもがな、北海道の世界遺産と言えば知床!!
この知床で育った昆布が羅臼昆布ですね!
羅臼は
アイヌ語で「ラウシ」。動物(鹿・熊等)の死骸があった所の意味。
何とも怖い意味ですが、行ってみるとわかります。秘境です。人を寄せ付けない厳しさと威厳があります。相泊という知床半島の行き止まりの集落がありますが、そこから先は車では行けません。あぁここが日本の行き止まりかぁ、とマジで思います。羅臼昆布はその行き止まりから船で番屋に行って夏の数ヶ月を過ごしながら漁をします。
送信者 2009北海道写真 |
これは、2年前に船で相泊から番屋に行った時の朝日が昇る前の写真ですね。周りにはホント何もありません。
送信者 2009北海道写真 |
番屋の前ではこうやって昆布干しが行われています。羅臼昆布は他の地域と昆布を製品にするまでの過程が違います。昆布と採ってから乾燥させて成型(耳の部分を切って整える)すれば普通は出荷しますが、羅臼昆布の場合は「寝かし」の技術があり、昆布を何度も干して生乾きの状態で寝かし、また干す。という繰り返しを行って熟成させるんです。だから、あれだけ濃厚な出汁が取れるんですね!(^^)
昨日は羅臼昆布の一等をお店で切りそろえる作業をしました。
送信者 From Eye-Fi (by Eye-Fi) |
どうですか?一等ともなると見事な昆布です。傷一つありません!!深緑の色をしていて実が厚くほれぼれします。
羅臼昆布は比較的短い種類ですが、それでも写真の昆布でも1m50cm位あります。
送信者 From Eye-Fi (by Eye-Fi) |
これを惜しげも無く切って並べて乾燥させます。もちろんですが、天日に再度干します。太陽の日は旨味を凝縮します。乾物にとって欠かせない作業です。(椎茸なども干せば干す程ビタミンDが多くなって美味しくなりますよ!)
送信者 From Eye-Fi (by Eye-Fi) |
羅臼昆布は表題通りとても濃厚な出汁が出ます。お醤油にも負けません。ですから
家庭料理には一番向いていると思います。鍋物、湯豆腐には最適です。
出汁を取った後の昆布もとても厚くなっております。二番だしまで充分出ますので冷凍庫で保存してもらって二回目の出し取りの時に解凍を兼ねてお使い下さい。
最後は佃煮などにして煮て食べて下さい。
出汁は黄色味ががっておりますが、その分濃い出汁が取れます。富山ではこの羅臼昆布を使って昆布〆を作ります。白身魚や野菜などを挟んで作るんですよ!(^^)
今回ご紹介するのは羅臼昆布一等の商品です。羅臼昆布にはその他の等級の商品が沢山ありますので随時ご紹介して行きますね。毎日の味噌汁などには羅臼の耳の部分が最適です(^^)